先にまとめ
- AMI(Amazon Machine Image)の仮想化方式は、準仮想化 (PV) およびハードウェア仮想マシン (HVM) の2種類
- 現在はHVMを推奨している
- 旧世代のインスタンスタイプは、PVしかサポートしていない
仮想化方式とは?
PV (paravirtual。準仮想化)
実在のハードウェアを完全にエミュレートする代わりに、仮想マシン環境を実現するのに都合の良い仮想的なハードウェアを再定義する方式
メリット
- 以前は、ハードウェア制御のオーバーヘッドが無いので、HVMとくらべて速度が早かった
デメリット
- ハードウェアを仮想化しているので、特別なハードウェア拡張を利用できない
- EC2だと拡張ネットワーキングや GPU 処理など
HVM (Hardware-assited VM。完全仮想化)
物理マシン用に用意されたOSをそのままXen上で動作させる方式
メリット
- 物理マシンのハードウェアを利用できる
デメリット
- 以前は、物理マシンのハードウェアを操作するためのオーバーヘッドにより、PVより遅かった
- 現在は、オーバーヘッドが発生しやすい部分(IOなど)について、PVと同様のドライバを使うことで回避している(らしい)