kasei_sanのブログ

かせいさんのIT系のおぼえがきです。胡乱の方はnoteとtwitterへ

Amazon S3 ストレージクラスおぼえがき

概要

以下の4つのストレージクラスがある (下に行くほど制限があるが安くなる)

  • 標準
  • 標準 – 低頻度アクセス
  • 1 ゾーン – 低頻度アクセス
  • Amazon Glacier

向いているデータ一覧

標準

以下のいずれかのデータ

  • アクセス頻度高
  • SLAやデータの耐久性が重要
  • 超細かいデータが大量にある場合
  • 30日以上保持しないデータ

標準 – 低頻度アクセス

  • アクセス頻度が低く、SLAやデータの耐久性が重要なデータ

1 ゾーン – 低頻度アクセス

  • アクセス頻度が低く、SLAやデータの耐久性がそこまで重要ではないデータ

Amazon Glacier

  • アーカイブ用。取り出しに時間がかかっても良いデータ

早見表

料金

東京リージョンの場合

  ストレージ料金 データ取り出し料金 PUT、COPY、POST料金 GET、SELECT料金
標準 0.025USD/GB 無料 0.0047USD/1000req 0.00037USD/1000req
標準 – 低頻度アクセス 0.019USD/GB 0.01USD/GB 0.01USD/1000req 0.001USD/1000req
1 ゾーン – 低頻度アクセス 0.0152USD/GB 0.01USD/GB 0.01USD/1000req 0.001USD/1000req
Amazon Glacier 0.0005USD/GB 後述 後述 後述

その他特徴

  可用性 最小料金サイズ 最小利用期間
標準 99.99% なし なし
標準 – 低頻度アクセス 99.9% 128KB 30日
1 ゾーン – 低頻度アクセス 99.5% 128KB 30日
Amazon Glacier なし なし 90日
  • 可用性: 1年に可動する論理上の値(SLAはもう一桁低い)
  • 最小料金サイズ: 128KBなら、それ以下のオブジェクトでも、128KBとみなされて課金される
  • 最小利用期間: 30日なら、それ以下のオブジェクトでも、30日とみなされて課金される

標準

アクセス頻度が高く、SLAが重要なデータ
もしくは超細かいデータが大量にある場合
もしくは30日以上保持しないデータ

特徴

  • 取り出し料金は無料
  • 最小料金サイズなし
  • 最小利用期間なし
  • リクエストコストは安い
  • ストレージコストは高い

標準 – 低頻度アクセス

アクセス頻度が低く、消えたら困るデータ向け

  • 標準IA(Infrequent Access)とか呼ばれることもある

注意事項

  • リクエストが高頻度だと、場合によっては標準より高コスト
  • 128KB以下のデータを大量に保持する場合、場合によっては標準より高コスト
  • 30日以下しか保持しないデータを大量に保持する場合、場合によっては標準より高コスト

特徴

  • 取り出し料金は有料
  • ストレージコストは安い
  • リクエストコストは高い
  • オブジェクトが128KB以下の場合も、128KBとみなされて課金される
  • オブジェクトの保持期間が30日以下でも、30日とみなされて課金される

1 ゾーン – 低頻度アクセス

アクセス頻度が低く、SLAやデータの耐久性がそこまで重要ではないデータ

注意事項

標準 – 低頻度アクセスと同じ

特徴

アベイラビリティゾーンが1つで運用される
そのため、アベイラビリティゾーンが破壊された場合データは失われる

Amazon Glacier

アーカイブ用。他のS3と異なり、取り出しに非常に時間が掛かる

  • データをテープやDVDなどのコールドストレージに保持しているらしい

取り出し方式が、標準 大容量 迅速 の3つあり、それぞれ特徴が異なる

特徴

  取り出し 料金 制限
標準 3〜5H 標準 なし
大容量 5〜12H 安い なし
迅速 1〜5min 高い 250MB以内

低冗長化ストレージ

現在非推奨

今回の価格改訂により現時点ではスタンダードストレージを選択した方がお客様にメリットがある状態になっています

aws.typepad.com

  • 標準の仕様だが、データの耐久性は 99.99%
  • Reduced Redundancy Storageの略

参考

aws.amazon.com