web広告業界の人間に(数ヶ月前から)なったのに用語を全然理解していないのでメモ
純広告
広告主が広告媒体と直接契約をして掲載する広告
- 昔、個人のテキストサイトにスポンサーがついてバナー広告貼られたりしたよね
アドネットワーク
複数の広告媒体を束ねて、広告を配信する仕組み
- 中小の広告媒体の台頭。個人のblogやwebサイトでも簡単に媒体になれるようになった
- Google Adsense、Yahoo!リスティング広告
アドエクスチェンジ
複数のアドネットワーク同士が余った広告掲載枠を交換できるようにした仕組み
- google DoubleClick Ad Exchange など
- facebookもやってたけど撤退 : ニュース拾い読み:Facebook Exchange、2016年11月までにサービスを終了予定 | Exchangewire Japan
- 他にも何社かあるっぽい Ad exchange - Wikipedia
SSP
Supply Side Platform
広告媒体側が使う。複数のアドネットワークから、一番利益が出るところに広告枠を出稿する仕組み
DSP
Demand Side Platform
広告配信側が使う。複数のアドネットワークから、条件を満たす中で一番効果が出る/安いところに広告枠に出稿する仕組み
- アドエクスチェンジとDSPの存在で、出稿時のフォーマットや課金方式は統一されていった
RTB
Real Time Bidding
アドエクスチェンジやDSPが使用している課金方式
- 広告の需要と供給のバランスによりリアルタイムにインプレッション単価が上下する
- 広告の価格が劇的に減少した
- アドエクスチェンジとDSPの存在で、入札型インプレッション課金(表示毎に課金)が主流になった
- 金融工学の技術が広告業界に流れてきたことがキッカケらしい
RTBのしくみ
- ユーザが広告媒体を含むページにアクセスする
- アドエクスチェンジは、ユーザの情報(地域、どういう種類のページを見ているか、とか)を広告主に配信する
- それぞれの広告主は、そのユーザに広告を表示するのにいくら払うか? を提示する
- 最高金額を支払った広告主の広告を表示する
- その間100ms!
DMP
Data Management Platform
DMPでRTBを実行するに当たって、入札方針を適切にマネジメントしてくれるサービス
- 最適な入札方針を決定するにあたって、膨大なデータを解析している
- オープンDMPとプライベートDMPがある
- オープンDMP : DMPが保有しているデータ(こういうユーザはこういうものを買うやすいとか)を元に解析する
- プライベートDMP : 広告主が持っているデータ(購買データ、行動履歴など)と、オープンデータを組み合わせて解析する
- DMPをやる技術的な敷居は高い
- データを元に適切な配信を行うアルゴリズムの実装
- RTBサーバとのやりとりのため高レスポンスなソフトウェア/ハードが必要
参考:
- 株式会社サイバーエージェント アドテクスタジオの技術と開発
- サイバーエージェントもDMP事業をやってる
- 国内DMPの一覧と比較 ~DMPの実際の画面と使い方~|デジタルマーケティングラボ
データエクスチェンジ
複数あるDMP業者を横断して適切に配信してくれるサービス
感想
- 複数乱立したサービスを統合するサービスが作られる。の繰り返しの歴史…